大滝さんのファーストに入っている曲のタイトルではない。
自分はそこそこ貧乏な家に育っており、贅沢といえる贅沢をした記憶が無い。
まあ、光熱費を払えなくなるほどの貧乏ではなかったのだが、所謂エンゲル係数の高い家庭だったというのが正しい言い方か。
で、あまり、金も手間暇も掛からない料理がご馳走だったりした。
ここらへん、おふくろは苦心したであろう。
それらを紹介してみよう。
まずは大根おろしにシャケ缶を乗せ、醤油をかけたもの。
これはご馳走だった。
家庭内ではシャケ缶パーティーと呼んでいた。
よく、シャケ缶に入っている骨を妹と取り合いしていたものです。
次は、コロッケの卵とじ。
古くなったコロッケを油を敷かずにフライパンで焼いて、程よいところで卵を割って落とし、そのままぐちゃぐちゃと。
仕上げにソースをかけて出来上がり。
見た目は汚らしいが味はいけてると思う。
自分は未だに弁当のおかずに作ったりする。
お次はソーセージ卵。
魚肉ソーセージを輪切りにし、溶き卵に軽く塩コショウを振って、油を敷いたフライパンで一緒に焼く。
このとき、スクランブルエッグ風ではなく、卵をフライパンに広げて敷き詰める感じで薄く焼くんですよね。
これまた、未だに食卓に上がる一品です。
最後はバタかけご飯。
熱々ご飯の真ん中に適量のバターをねじ込んで、上からこれまた適量の醤油をかけ、まぜておしまい。
子供の頃、本当に何も無いときの最終手段だったのだが、意外といけると思う。
日本的なお米の感覚からすると変かもしれないが、お米を食べるのは日本だけではないからね。
まあ、よく考えれば、ガーリックライスのガーリック抜きみたいなものだし。
以上、我が家のびんぼう料理でございました。
お粗末。