ふとモンティパイソンの映画の事を思い出した。
一般の評価は高かったが、メンバーたちは出来に不満を持っていたらしいMeaning of lifeという映画で、直訳すると人生の意味だが、邦題は人生狂騒曲だったと思う。
たぶん、ちょっと冗長だという事と、テーマが人の一生に関してということで、少し散らかった印象は否めないから気に入らなかったのかしら、本人たちは。
もしくは、当初アニメーションの予定だったパートを、他メンバーの許諾を得ずに予算の大部分を使い、勝手に実写に切り替えて撮影をしてしまったという後の名監督テリー・ギリアムへの不満からかしらね。
衝撃的なのはミスター・クレオソートの大爆発なんですが、個人的には壮大なファミリー・ミュージカル風の精子のスケッチですかね。
歌詞の内容はアレなんですが、たぶん相当に訓練されたであろうダンサー(役者)たちの素晴らしいミュージカルシーンは見ものです。
まあ、英語の分からない自分が観ての感想なので、英語圏の人が観たら歌詞が気になって映像に目が行かないかもしれないですが。
話は、避妊を認められていない敬虔なカソリック信者夫婦が、避妊しないがために脅威の子沢山一家になり、食い扶持に困り、子供を人体実験用に売り飛ばすとい話で、それを避妊を認められているプロテスタントの夫婦が冷笑するみたいな、ブラックなものでございます。
年端もいかない子供達がまっすぐな瞳をして、全ての精子は大切だと連呼するシーンなんて、どうやって子役の親御さんを説得して撮影したのかと思いきや、撮影時には精子とは違う単語で歌わせ、あとで吹き替えしたらしいですね。
まあ、メインで歌っていた小さい子は、そのまま歌っていても、あまり意味は解さなかったかもしれませんが。
精子の話で思い出したが、以前、撮影したティーンに成り立ての女の子が、撮影前に学校の授業で精子の話を聞いてきたばかりらしく、言葉の響きが気に入ったのか、名古屋の駅前で大きな声でセイシ、セイシと連呼されたのには参ったな。
顔から火が出るほど恥ずかしいとは、ああいう事を言うんだな。
本人は顔色ひとつ変えずに連呼していたんだが。
おっと話が逸れた。
ということで、何も無いお盆休み、モンティパイソンのDVDでも見返そうかしら。