以前、初めてザッパのアルバムを購入するならシーク・ヤブーティがお勧めと書いた記憶があるが、個人的に一番好きなアルバムはホット・ラッツだったりする。

この時期、マザーズが実質解散状態にあったので、ザッパ個人名義のアルバムになる。

アルバムは一曲を除いてインストで、その一曲を歌っているのがザッパの学生時代からの盟友キャプテン・ビーフハートで、その曲Willie the pimpの歌詞にHot ratsという文字が出てくるんですね。

そして未だにこのHot ratsという意味が分からない自分がいる。

曲名は直訳でポン引きウィリーなので、たぶん性的な隠語かスラングなのであろうが、英語圏の人間で無い自分には理解のしようが無い。

この曲のザッパのギターソロが凄いんですよね。

もう終わらないんじゃないか?っていうくらい続くアドリブのソロ。

アルバムトップの名曲ピーチズ・エン・レガリアが目くるめくような展開の割りにあっけなくF.O.してしまうのと対照的に、もう永劫の彼方までいってしまいそうなギターソロなんですね。

と、ザッパの演奏にばかり目が行ってしまいがちですが、数多の管楽器と鍵盤楽器を使いこなすイアン・アンダーウッドの八面六臂の活躍も、このアルバムの聴き所です。

後は印象的なジャケット。

ジャケットの写るモデルは後にザッパがプロデュースするGTOsのメンバーの女性ですね。

何かの情報で、ジャケットの女性はザッパ家のメイドさんとか書かれていたこともあるのですが、色んなミュージシャンとつながりを持っていた人だったらしいので、ザッパ家に居候していたとしても不思議ではないかもしれないですね。

あ、ひとつだけ。

このアルバム、なるべく音量を上げて聴いたほうが良いかと。

それだけ。

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