人間は誰しも二面性を持っていると言われる。
自分は物事を熟考するタイプであると共に直情的に動いてしまう傾向もある。
この二律背反する傾向に昔から悩んでいた。
動き出すのに時間はかかるが、いざ動いてしまうととめどなく突き進んでしまう。
なので、いつも何かしらよろしくない事を起してしまわないかと常日頃その恐怖と戦っているのだが、幸いにもこの年まで、それが顔を出した事は殆ど無い。
となると、その悩みは単なる杞憂であって、実際はそんな事は無いのではないかという思いもあるのだが、こればかりは起きてしまった後でないと判断が出来ない。
そこが難しい。
愛猫を愛でながら、いつしかポーの黒猫のようなことが起きてしまわないか、そんな不安が脳裏を掠める自分がいたりするのです。