およそ40年ぶりくらいに救急車に乗った。
いや正確には乗せられたが正しい。
土曜日の午前に、昼食用のミートソースを作ろうと、鍋の中で冷凍のひき肉をガンガンと崩していたらアラ不思議、なんだか世界がぐるぐると回ってきた。
しかも尋常な回り方ではない。
もう立っていられない。
無理に立とうとすると吐き気がする。
こりゃマズイと思いテーブルに捕まり静かにしていたのだが、こんな時に便意を催す。
台所で脱糞は嫌だと思い、なんとか這いつくばってトイレまでいって用を足したのだが、そこでアウト。
トイレから出て洗面所で倒れて、そのまま動けなくなってしまった。
救急車を呼んでもらい、隊員さんに色々と問診や簡単な検査をされ、大丈夫ですよと言われると思いきや、目の検査をしてなんだかざわつく隊員さんたち。
少し危ない兆候があったらしく、とりあえず搬送されることに。
大学病院の救急に空きが無く、耳鼻科で番号待ちの形でも構わなければということで、隣の市の総合病院へ。
小雨の中、運ばれて行くのだが、意識も会話もはっきりしているのだが、いかんせん見えない。
いや目を開ければ見えるのだろうが、開けると強烈なめまいが襲ってくるので開けられない。
車椅子に乗せられ、順番待ちをして診察して頂いて、とりあえず眩暈の点滴とCTスキャンで脳の検査ということで、その状態で相当に待たされた。
その姿勢が辛そうに見えたのか、看護師さんがストレッチャーを持ってきてくれて、寝たままで点滴とCT検査を受ける。
結果、脳に危ない兆候は無いということで、とりあえず様子見でしばらく安静にしてくださいと帰された。
後で脳外科の専門の先生が詳しくCTを見て、問題が見つかれば連絡をくれるとのことでしたが、昨日来なかったので大丈夫でしょう、たぶん、きっと。
いやー、しかしびっくりした。
まだまだ本調子には程遠く、歩行もフラフラするし、事務所まで車で20分くらいかかるのだが、決死の思いで運転してきた。
いや、眩暈という言葉では正しくなく、正確には目のピントが合いにくい感じなんです。
20分の運転で相当に首がこり、また精神も疲れた。
帰路が憂鬱だ。
皆様も御身お大事に。