リアルフィッシュっていう音楽ユニットが昔あったんですよね。
ジャンル分けが大好きな日本人でも、ちょっと分類が難しい音楽をやっていた。
メンバーのパートはサックス、ギター、ベース、キーボード、バイオリン、パーカッションで、歌無しの所謂インストなのだが、ほぼ同じメンバーでShi-shonenというテクノ/ニューウェイブ系のバンドも同時進行していて、それがまた説明を面倒くさくする。
そちらのバンドでは歌モノがメインなのだが、音楽性は全く違った。
リアルフィッシュのほうはサックスのエスパー矢口さんがバンマスで、 Shi-shonen のほうはギターの戸田さんがバンマスだったと思う。
確か最初に、オムニバス盤で2曲くらい聴いて、これはアルバムが出たら必ず聴かねばと手ぐすねをひいて待っていた。
そのファーストアルバムが凄かった。
たぶん、オモチャ箱をひっくり返したような音とはこういうものなのでと思わせる作品でしたね。
矢口さんのサックスって、確か当時はソプラノがメインで傍から見るとチャルメラ風音色なんですよね。
アンディ・マッケイと似て非なるというか。
ちなみにエスパーという渾名の命名はサザンの桑田氏らしいです。
Shi-shonen ではボーカルも努める戸田さんのギターは、もう一言で言えばヘタウマ風で、スイッチョンスイッチョンギャギャギャみたいな音だった記憶が。
2枚目のアルバムは初見(初聴)なんか洗練されたイメージで面食らったが、今聴くと染みる。
3枚目は何故かジャズなのだが、それもリアルフィッシュ風のジャズ。
ただ、販促目的か、企画モノのラップが入っていて少し違和感が残る。
ちなみにアルバムは全て持っています。
Shi-shonen のほうは映像や音源はネットで見つけるのだが、リアルフィッシュのものは少ない。
特に当時のものはほとんど目にしない。
そもそも、残していなかったのかもしれない。
ということで、自分の中では日本の幻の音楽ユニット筆頭格なのでございます。