自分は、星くず兄弟の伝説という映画が好きなんですね。

元は近田春夫さんの架空の映画のサウンドトラックという趣旨で作られたアルバムがあり、それを元に後に実際に製作されたという、本末転倒的な映画なのですが。

監督はお茶の子博士こと、手塚真氏。

まあ所謂B級映画感たっぷりのキッチュな映画なのですが、テレビの深夜映画枠で放送されているのをビデオに録って、テープが擦り切れるほど観た記憶がある。

観ていたときは気が付かなかったのですが、後から考えてみるとストーリーに芸能界を揶揄するような中々に深いウラがあるんですよね。

まあ元より、あっという間にスターになって数年で忘れ去られるという、たぶんピンクレデイの男性版を想定して作られたとは仮定はできるんですが、彼らが所属するアトミックプロモーションがイカしてて、男の子しか所属できないとか、社長がアトミック南という名前だとか、ウラで為政者と繋がって国民の愚民化を謀るとか、まるでJ事務所を髣髴とさせるような仕掛けがあったんですね。

え!アトミック南のどこが?って。

ジャニーキタ(北)ガワ←→アトミック南でしょう、たぶん。

そして為政者の顔がヒ○ラーそっくりだったり。

スターダストブラザースも売れて売れて、酒や女、薬と真っ当な?芸能界に染まって、当然のように2年で落ちぶれて場末のキャバレーで歌うところまで行き、そこで何者かに撃たれるという、何気に陰鬱なオチなんですよね。

全てが夢の中のような現実のような、そこらへん曖昧にされているのかな。

主役は当時のニューウェイブシーンの中から東京ブラボーのカンちゃんと81/2のシンゴなんだけど、カンちゃんはひたすらカッコイイし、シンゴはなんか少しかっこ悪いけど憎めない。

そして、ヒロインのマリモを演じる、今は亡き戸川京子ちゃんのキュートさも見逃せない。

DVD買おうかな。

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