先週末、拙宅の愛猫の顎の下に小さく赤い点があったのです。
たぶん、自慢の鋭い爪で掻いてしまって傷が出来たのかと思うのですが、大した事ではないと思い放置していたら、日に日に傷が大きくなり、遂には数センチほど毛が抜けて地肌が露出し、そこをまた掻くものだから出血を繰り返し、回復の気配も見えないので、結局、昨日動物病院へ連れて行った。
先生に色々と調べていただいたのだが、いまひとつ原因ははっきりせず、とりあえず寄生虫やアレルギーでも無さそうだとのことなので、抗生剤とステロイドの飲み薬とエリザベスカラーを受け取って帰宅した。
彼女、避妊手術の際には、自然に溶ける糸を使っての手術だったため、初めてのエリザベスカラーの着用となる。
さてどうなるものかと思っていたら、案の定、非常に動き難そうで、見ているこちらも辛くなる。
猫は長いヒゲを触覚代わりに行動していると何処かで読んだ記憶がある。
その意味で言うと、ヒゲをカラーで覆ってしまっているので、感覚器官のひとつを潰されてしまったようなものなのだろう。
アチラにぶつかり、こちらで行き止まりと、本当に辛そうだ。
あまりに不憫に見えたのか、自分が帰宅する頃には同居の親父がカラーを外してしまったのだが、自分の帰宅と同時にまたカラーを装着されてしまい、ちょっと彼女に恨みを買ったかもしれないな。
飼い主が患部を掻かないように見てあげていられるのであれば外してもいいということらしいので、部屋に連れて行き、外して食事やトイレを済ませてから、再度装着という作業の繰り返しになる。
しばらくはこれで我慢してもらおう。
と思っていたら、今朝くらいになると、ぎごちないながらも普通に階段の上り下りもしだしたし、テーブルにジャンプしたりと、随分動きが軽やかになってきた。
いや、動物の適応力って凄いんですね。
人間も見習いたいものだ。