日曜、爆問太田君が口角泡を飛ばし、テロリズムを非難していた。
彼の言いたい事はよく分かるし、それは人間としてはごく真っ当な思考だ。
しかし、彼の言う、議論や話し合いで解決の道筋がつきそうも無い相手の場合、彼はどうするのか。
そもさん、息を吐くように嘘をつくとも揶揄された元総理殿である。
在任中、普通であれば内閣のひとつやふたつ、簡単に吹き飛ぶであろう疑惑、問題を抱えても、某団体をバックに金と権力で抑え込んできた。
それゆえの国民の大多数に及ぼす、何が如何あってもダメなんだという閉塞感と諦め。
彼は多分、それでも……と言うだろう。
具体的に、それでもどうしろと言うのか。
自分などは、元総理のそのような立ち振る舞い、処世が、あのような不幸な結果を呼び、少なくとも一人の罪人を生み出してしまったという不幸を憂う。