九月に入った途端に雨です。
おまけに気温も急降下で肌寒いくらいだ。
そういえば昔、九月の雨って曲があったよね。
大田裕美さんだっけ。
春日部の寿司屋のお嬢さんだよね。
違ったらすまん。
ちなみに似たようなネタで、千住大橋近くのスーちゃんの実家の釣り具屋というものもある。
東京近辺の当時の男子はみんな知っていた。
話が逸れた。
太田裕美さんって特異な立ち居地でしたよね。
所謂ニューミュージック、フォーク系に分類されることも多かったが、ソングライターではなく歌うのみだしね。
彼女の歌では木綿のハンカチーフが有名で、未だにあの曲のエピソードがよく紹介されるよね。
あれって確か詩先で、詩を受け取った筒美さんが激怒したっていう有名な逸話があったよね。
そりゃ当時の歌謡曲の常識からしたら4番まであるし、しかも1番1番が短く、しかもその短さの中に男女のやり取り形式と、もう異端のてんこ盛り。
まあ、松本さんからしたら実験作だったのだろうが、稀代のヒットメーカーの筒美さんとしては、これをどうやってヒット曲にすりゃいいんだという怒りも当然かと。
詩の書き直しを求めてディレクターや松本さんに連絡をしたが誰も捕まらず、仕方が無く作曲を始めたら、アラ不思議、あの名曲が生まれて、逆に筒美さん、大喜びだったそうで。
あの曲、田舎から都会へ出て、都会に染まって恋人の待つ田舎には帰れないっていう話なんだが、その詩を港区生まれの慶応ボーイの松本さんが書いているっていうのもねえ。
なんかちょっと考えちゃいますよね。
若い頃の松本さんは、喫茶店の片隅で壁に寄りかかって難しそうな外国語の本を読んでいるようないけ好かない奴だったそうですし(たぶん大滝さんか細野さん談
と、全然関係は無いが、太田裕美さんで自分が一番すきなのは、木綿のハンカチーフと対の(たぶん)、赤いハイヒールだったりする。
詩とメロディがマッチしてて、なんか凄い哀しくなるんだよね、この曲。
2曲を通じて、都会=悪、汚で田舎=善、清で作られているんですよね。
まあ、それだけじゃないんだろうが。