最近よくネットの記事を読むのだが、テレビ批評、いや批評ならまだいいが、単純にテレビで放送された番組を文字起しして記事にしているような類の記事がとても多いので、それに辟易しています。
あれって、文才以前に編集能力の欠如ですよね。
自分も昔アイドル雑誌を作っていた関係で編集作業にも携わっていたのですが、編集作業とは文字通りの集めたりする行為ではなく、どちらかというと削る作業でございます。
膨大な取材ソースから、文章を簡潔にまとめる為に、その語句が無くても意味が通じるようであれば極力削って文字数を減らす。
少なくとも自分はそう心がけて記事を書いていましたが、今のネットの記事って、Aがこうしゃべって、Bがこう動いて、その他がうなずくみたいな、ほぼ番組内で起こった事象をつらつらと書いているだけみたいで、もうちょっと物書きとして仕事をしましょうよなんて思ってしまいます。
自分などは子供の頃は、親が留守番をさせる際に本さえ与えておけば大丈夫という本の虫だったのだが、それでもこの程度の駄文しか書けません。
もしかしたら、ネットニュースのライターさんの年代だと、本ではなく、子供の頃からネットの文章を読んでいた世代なのかもしれませんね。
そして、それが主流になっていくのかな。
あと、これは上の問題とは関係ない話になってしまいますが、これこれこういう事件があり、○○の間でちょっとした騒動になっている、とかの表現をよく見るが、いったいどれくらいの規模での動きを騒動と捉えているのか、それが見えない。
本当に騒動が起きているのか?
ネットの書き込みなど、100あったとして一人でも賄えるんです。
ほんの数人がちょっと批判的な書き込みをSNSで書いただけで、大騒動になんていう記事を書いていませんか?
そんな事を考えてしまう今日この頃なのであった。