最近、昭和歌謡がブームなんですかね。
いや、よくその手のテレビ番組をやっているし、昭和歌謡のカバーみたいなこともニュースで見た記憶があるもので。
京平さんが亡くなったことも関係があるのかしら。
過去の音楽をノスタルジーとしてではなく聴きなおしてみるというのは、良い事だと思います。
以前、ザッパが過去の音楽を聴いていない若い音楽評論家を嘆いて、何故、今の音楽が新しいと評する事が出来るのだ?とインタビューで語っていましたね。
つまり、新しい、優れているという比較の評価は、当然過去の音楽との比較になるわけで、過去の音楽を聴いた上での評価なら良いが、彼ら彼女らの言質を取れば、過去の音楽を聴いているとは思えないという趣旨の発言だったかな。
ザッパが過去の音楽を聴いて、どうザッパの音楽に発展させていったのか、興味深いところではあります。
そう、ザッパに限らず好きな音楽家がいるとして、その人が過去にどういう影響を受け、このような音楽を作るようになったのかを探る旅はなかなか面白いですもん。
自分もそのタイプの人間でしたね。
ミュージシャンのインタビュー等で誰それに影響を受けたみたいな箇所を見つけると、その作品を探して聴いてみたりね。
ただ、過去の音楽は過去の音楽として楽しみたい。
過去に流行った音楽を今のミュージシャンが再録、カバーというんですか?するのは大抵面白くない。
今までオリジナルと比して良かった試しがない。
そういえば最近、女性の歌声で「君は天然色」がコマーシャルソングとして流れているのを聴いたが、あれは酷いね。
百瀬まなみのカナリア諸島なみの酷さだ。
いや、百瀬まなみのほうがまだ良かったかも。
あんなに原曲の良さを殺すようなら、歌わないほうが良いと思うんですがね。
そのようなことをするくらいなら、それら過去の作品を参考にし、自分なりの新しい今の音楽を作って聴かせて欲しい、そんな事を考えてしまう今日この頃なのであった。