今年は年末の笑ってはいいけないシリーズの放送が無いそうで。
巷ではDTもBPOに屈したかともっぱらの噂。
自分の場合、紅白は全く観なくなってしまったので、年末はNHK以外をザッピングし、笑ってはいけないは中でも長時間チャンネルを止めておく局なのですが、それでも半分は観ないかしら。
途中、どうしても冗長になってしまうんですよね。
痛みを伴う笑いの可否云々に関しては、人それぞれに意見はございましょうが、とどのつまりあれって、痛みを伴う笑いが悪いのではなく、それがイジメや犯罪行為を想起させ、青少年に悪影響を与えるとか言う話なんでしょう?
その点に関しては少なからず異論はあるな。
まず第一に自分もその手の笑いで育っては来ているが、今までイジメに加担した事は一度も無いし、暴力が絡む犯罪に手を染めた事も無い。
あ、暴力を絡まない犯罪もしておりません。
交通隊のおまわりさんに切符を切られた事は何度もあるが、あれは犯罪とは言いませんよね。
つまり、少なくとも、それらの影響下にあっても影響を受けない人間もいる。
というか、ほとんどの人間は影響を受けない。
もし影響を受けたと取調べなどでのたまう容疑者がいたとしたら、それは詭弁でしかないと思う。
人間ってそんな単純な生き物じゃないでしょう。
一般的に俗悪といわれる映像などに影響をされて重大犯罪を起こしてしまったと言われる者にM崎くん事件が思い起こされるが、ワイドショーが映し出した彼の部屋で堆く積み上げられたビデオテープの山と、残虐ホラービデオのジャケット写真のイメージ残像を覚えている方も多いと思うが、あれって後日判明した話では、テレビクルーの演出が過剰に入っているんですよね。
彼は多数のビデオテープを所持していた事は間違いは無いのですが、その中に、彼の起こした犯罪を想起させるような映像は1割にも満たなかったそう。
テレビの演出で、そのような残虐的な作品を主にインサートしていたらしい。
当時のオタクの人たちは彼の部屋を見て、自分の部屋を見るようでゾッとしたという話も聞いたことがありますが、少なくともその時点では彼はその他大多数のオタク連と変わらなかった存在だったのではと想像できるのです。
彼と彼らを違えたのは何かはは分からない。
しかし、決してそれらのビデオ映像の影響だけでは無かったと思う。
だとしなければ、世の中にはもとたくさんのM崎くんが出てきていてもおかしくないから。
今回の笑ってはいけないの件に関して、そんな事を思うのです。