プリファブ・スプラウトという言い難い名前のイギリスのバンドをご存知でしょうか?
ロックというにはアコースティック過ぎるし、フォークというのもまた違う。
ポップというほど軽い感じでもないという不思議なセンスのバンドでございます。
まあ、バンドと言ってもバンマスでソングライターでもあるパディのワンマンバンドと言っても過言ではないのですが。
自分はこのバンドが大好きでねえ。
こんな音楽に触れてしまったら、最近のリアルタイムの音楽は聴いていられないですよね。
特徴を聞かれると困るのですが、魅力の大部分は複雑なコード進行と難解な歌詞によるパディの作る楽曲群ですね。
一説にはニューウェイブ以降に出現した中では最高のソングライターという声もあります。
本人も自分のことをインタビューで天才だと言っていますし。
途中で脱退したウェンディ・スミスという女性の透明感あるコーラスが曲のフックになることも多く、彼女が脱退したらイメージが変わるかな?とも思っていたのですが、なにひとつ変わらなかったので、やはりパディのバンドなんだろうな。
寡作なバンドとしても有名で、1984年デビューのSweenから2013年のCrimson/Redまで10枚くらいのアルバムを出しているが、7年くらい間が空くこともあった。
パディの体調の問題もあるし、オフィシャルサイトなども閉鎖済みのようだし、新作は今後難しいと思いますが、過去作品でお勧めするとなると、やはり、アメリカでは有名人の名前使用で題名差し替えになったスティーブ・マックイーンと次作のラングレー・パーク…がいいかな。
そうそう、パディは細身のイケメンなのですが、長い沈黙の後、姿を現した際にはまるで仙人のような風貌になっていて驚いた記憶があります。
難聴に網膜はく離と風体に気を構っている余裕すらなかったのかもしれませんが。
風体と言えば、若かりし頃のバンドメンバーは、男性は総じて白のタンクトップ姿、というより痩せているので日本で言う白いランニングシャツにしか見えない格好を、ステージで好んで着ていましたが、あれは誰の趣味なんだろう?
あのセンスだけはいただけなかったな。