自分が大好きなミュージシャンはザッパなのだが、日本での認知度は低いんですよね。

認知されていたとしても、変態、猥雑、訳分からん的な感想を持つ方が大半かと。

ステージでウンコを食ったというガセネタも一時流布していたのですが、ザッパならやりかねないとも思われていたのがなんとも。

まあ確かに歌詞は国家、体制、宗教など巨大なものへの批判、揶揄は元より、ここでは書けないような凄い猥褻なものも多かった。

本国米国でも物議を醸すことが多く、公聴会へ呼ばれて歌詞の検閲に関して証言をしたこともあったよね。

彼の場合、表現する事の絶対的な自由さを追求していたし、また昨今よく問題になるマイノリティへの理解もあったと思う。

ザッパはインタビューで、女性を馬鹿にしていると言われ、冗談言うなよ、オレは女性も男性も平等にバカにしている、と答えた。

最高だよね、これ。

他にも、彼の過激な歌詞の青少年への影響を問われ、そんなもん無いだろ、オレはデンタルヘルスのことを歌詞にしたが、ヤツラの歯はそれで綺麗になったのかい?とか答えている。

これまた上手い切り返しだ。

本当にオツムのキレのいい男だ。

彼の考えっていうのは画一化への追従に対しての嫌悪感とか何かに書いてあったが、そう考えると、今流行している音楽なんて彼からしたら聴くに耐えないんだろうな。

これまたインタビューで、制度を破壊したいのかと問われ、破壊だけではなく正しく動くように作り直さなければならないと答えていた。

破壊からの創造、うん、こういう人に指導者になってもらいたかった。

実際にザッパが立候補する案もあったらしいが、残念ながら癌発症の為、話も立ち消えた。

もしザッパが生きていたら、今の世界はどうなっていただろう。

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