ギターの練習というか、有名な曲のコピーとなると、ギタリストを標榜する、目指す諸兄はやはりギターソロに目が行くのが至極真っ当な思考回路だとは思う。
しかしながら、そのコピー対象がジミー・ペイジ御大となると、そうは問屋がおろさないのが面白いところで。
御大のギタリストとしての魅力は流麗なギターソロにはあらず、バッキング、リフ作りにあるからでございます。
まあ、御大の有名なギターソロもたくさんございますが、御大はやはりリフでしょう。
その中でも個人的に好きなものを、日本人が好きなランキング形式で。
まず10位はハートブレイカー。
これとブラック・ドッグと迷ったのですが、こちらで。
ヘビィな印象の単音リフですね。
後に、ジョン・ポール・ジョーンズがZEPのリフはコード主体だとペイジが、単音だと自分がメインで作っていたみたいな話をインタビューでされていましたが、これはどうなんでしょうね。
9位はグッドタイムス・バッドタイムス。
デビュー・アルバムのど頭で、このEのジャンジャンはインパクトあり。
さらにそこからの分散コードも素晴らしいかと。
これまたコミニュケーション・ブレイクダウンと迷ったけどこちらで。
8位はジ・オーシャン。
4/4→7/8の変拍子が気持ちいい(気持ち悪い?
前半、変拍子でいらいらさせて、曲の後半でノリノリになるところもかっこいいよね。
7位は幻惑されて。
ゆったりとしたベンディングを絡めたリフって個人的にはあまり記憶が無い。
ハーモニクスやボウイング、ナットとペグ間を使った1音半ベンドと、応用できない小技も盛りだくさん。
6位はモビー・ディック。
そもそも、これってギターリフとドラムソロしかない。
これ最初コピーしようとしたとき、どうしても弾けなかったんだけど、どうも開放6弦をEじゃなくDに1音下げているっぽいんだよね。
御大は変則チューニングよくやるから、たぶんそうなんだろう。
5位はこれも変則チューニングのカシミール。
DADGADですね。
これは後期ZEPの代表曲ですね。
ギターが3/4拍子なのにドラムが4/4拍子という変な曲。
でも、それが何か不安感を煽って聞き手を惹きつけますよね。
4位はアキレス・ラスト・スタンド。
この曲、好きなんですよね。
たぶん、御大も思い入れがあると勝手に想像をしているんですがね。
イントロの開放弦を利用した分散コードも美しいし、メインリフに入ったあとの開放弦の使い方もカッコイイ。
3位は胸いっぱいの愛を。
ZEPのリフといえばこれですよね。
単純だけどノリがよくかっこいい。
後半、少しだけリフを変えていますが、これは御大が良く使う手ですね。
この曲は短いギターソロもかっこいいんですが、今回はそこは別の話という事で。
2位はハウ・メニー・モア・タイムス。
え!って感じのセレクトですが、これが個人的と断ったわけだ。
この曲のリフ、ギターを手にすると思わず弾いちゃうんですよね。
だって好きなんだもん。
もうそれだけの理由。
で、栄えある1位は移民の歌。
プラントの雄たけびもインパクトはあるが、やはりこの曲はリフでしょう。
運指は簡単でノリ一発って感じ。
御大の複雑な変拍子やテンションコードを活用したリフも素晴らしいが、とどのつまりこれなのだ。
以上。