一般流通誌を作るに当たっては、ある程度の矜持はあったんですよね。
自分が考えていたのは、ジュニアアイドル、子役等の妙齢女子タレントさんを扱うグラフ誌の場合、どうしてもブルセラになってしまう。
ブルセラ感を可能な限り排除して、ありのままの彼女達をありのままに紹介して、そこから世に出てくる娘がいたら、ちょっと面白いんじゃなかろうかという思いですかね。
カメラ目線としては、隣のあの子です。
遠くの美少女ではなく、自分のすぐ隣にいるあの子なんですね。
いっぱい所持していた長玉レンズを処分して、敢えて85mmと35mmで勝負しました。
スタイリストは使わず、ヘアメイクも最小限で。
ありきたりの格好でありきたりのシーンの中にいる彼女達を魅せたかった。
でもあまり理解はされなかった。
ネットでも酷評の嵐だったしね。
読者層の民度が低いんで、もう少し阿った誌面構成にすれば良かったのかもしれないが、総じて、作られたものを与えられるのを口を開けて待っているしかしない人種なんだな、オタク層ってさ。
たまに書評などで褒めてくれるていると、少しは理解をしてくれる人もいるんだとうれしかったな。