自分は長いこと所謂プログレってヤツが苦手で、ほとんど聴いてこなかった。
そもそも、白い麻のジャケットに細いネクタイなんかしているニューウェイブ野郎だったし。
プログレってまず曲が長くて、1枚に4曲くらいしか入っていない事なんてザラだし、曲が長いということは当然、長々とした各楽器のソロパートなんかがあったりして冗長だというのが苦手だった。
って、ザッパが好きなのに、よく言うよという声が井荻あたりから聞こえてきますが気にせず。
転調や変拍子、長いソロパート、クラシックやジャズの取り入れとザッパと非常に親和性はあるが、ザッパは決してプログレとは呼ばれなかった。
そうなるとプログレってなんだ?って話なんですが、そこもよく分からない。
プログレッシブ=進歩的、革新的な音楽?
自分が音楽を聴き始めたころの認識だと、単にロックにクラシカルな要素を取り込んだだけじゃないの?とも思っていた。
これは最初にELPとかYESを耳にしたからですかね。
でも、クリムソなんかだとクラシックというよりも、もっとジャズよりですよね。
後にはハードロック色も強めていくし、さらにエイドリアン・ブリューが参加する頃にはニューウエィブっぽくなる。
こうなると、もう訳が分からない。
あ、そうそう、やたらと演者さんが真面目そうに演奏するというのもあるな。
ピーガブの頃のジェネシスみたいにシアトリカルなイメージも強い。
詩も何か高尚なことを歌っていそうだ。
そこらへん、ザッパと似て非なるものなんだろうな。
ザッパの場合、ステージにファンの子を上げてダンスコンテストをしたり、凄い難しい演奏をおちゃらけて演奏したり、そもそも歌詞なんてハナクソや浣腸強盗の歌や娘17売春盛りだもんな。
そうか分かった。
ザッパを聴いていたからプログレに行かなかったのか。
納得した。