同名のアーティストもいるので紛らわしいが、自分世代の音楽好きにそう聞けば、間違いなく想起するのはギタリストのジェフ・ベックでございましょう。
何処かで見かけたのですが、ギタリストに関して、ジェフ・ベックかジェフ・ベックでないか、みたいな文言があるようですね。
自分もギターは好きで、未だに部屋で脈絡無く手にすることが多いのですが、影響ということを考えるとベックはほとんど受けていません。
コピーなども、彼の曲は殆どした事が無い。
ちょっと耳に残ったフレーズは弾いたりしますし、ベック・オラなんかは単純に音楽として好きですけどね。
テクニック的にも、そんなトップクラスの技術というわけでは無いと思うんですよね。
スケールもペンタトニック主体だと思いますし、ピッキングなどはいつからかフィンガーピッキングになっていますし。
なぜ、いつ、どこから、ベック神話が生まれたのだろう?
昔は孤高のギタリストなんて言われていましたが、単にそれ、性格に難があるってことですもんね。
そんな事を言いだしたら、同時期に活躍したリッチー・ブラックモアやロバート・フリップのほうが気難しそうですよね。
リズム感が凄いという話も聞きますが、転調と変拍子の雨あられなジミー・ペイジもいますし。
ギターサウンドのほうも例えば、エドワード・ヴァン・ヘイレンなどはやっている音楽の割に、とても綺麗なディストーションサウンドを奏でているんですよね。
機材関係にも明るそうですし。
比してベックは、なんだか機材に関してもいい加減っぽい。
これまた今はどうかは知らないが、Blow by blowなんか聴くと、なんだかブチブチしたショボい音色が多いんですよね。
スキャッターブレインなんですがね。
リッチーのように速く弾くわけでもなく、サンタナのように泣きのギターでもなく、フリップのように正確無比でもなく、ペイジのようにステージ映えするわけでもないのに何故にベックなのだ。
謎は深まる。
あ、ギターで怒ったり、驚かせたりすることは上手い。
そこは認めます。
そこか?そこなのか?