詩や歌の歌詞、または文章表現などでダブルミーニングという、裏の意味を含ませる表現というのがありますよね。

モンティパイソンというイギリスで有名なコメディユニットがあり、その中でも有名なスケッチにスパムというものがございます。

後に、しつこく来るウザいスパムメールの語源となったスケッチなのですが、これが酷いダブルミーニングを含んでいるんですね。

ネタバレですが要約すると、とある食堂に入ると、どのメニューにもスパムが入っており、スパムだらけでウンザリするみたいな感じのスケッチです。

でもここには裏の意味があって、英語でスパムを書くと綴りはspamなのですが、発音が近い単語にspermという語句がございます。

spermの意味は精子です。

ということは、卵とスパムというメニューは卵子と精子というダブルミーニングになりますし、ソーセージとスパムはペニスと精子、スパム抜きソーセージとなると去勢したペニス、食べ過ぎて腸の中はスパムだらけという裏の意味は直腸の中に精子がいっぱいと、これはアナルファックの暗喩となるんですね。

相当にいやらしいですね。

これを国営放送局で放送していたっていうのが凄い。

実際、パイソンのメンバーと局とで、このスケッチにとどまらずに内容について相当の圧力や軋轢があったようですが、それでもあれだけ過激なスケッチを発表し続けたの気概は素晴らしいですね。

パイソンって性的表現は元より、イギリスに残る階級制の差別意識や宗教の矛盾、フリーメイソンにバイセクシャルの問題、果ては王室にヨーロッパの国々の国民性の揶揄までと、まさにタブー知らずで、そこがまた魅力でもあるんですよね。

日本は最近のコンプラ状況を鑑みて随分と大人しくはなりましたが、基本、未だにデブブスハゲいじりが横行していますからね。

日本のお笑いの水準は高いという識者もいるようですが、確かに自分も日本人なので、ネイティブな日本のコントも面白いと感じますが、昔のDTのコント番組を観ていた際の違和感って、そこに知性があまり感じられないって所だったのかもしれない。

日本、特にDT系列のコントって基本的にセンスに寄ったドタバタと猥雑さが主ですからね。

並み以上の知性を持った芸人さんも増えてきた昨今、これから変わっていくのかしら。

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